第13回大演芸まつり 2002年05月01日 〜 2002年05月10日
毎年5月上席(1~10日)に国立演芸場で開催される大演芸まつり。
日本演芸家連合加盟協会の内10協会が日替わりで公演する盛大な演芸大祭です。
今回は今までに無かった趣向を取り入れ、華やかな公演となりました。
【番組】
司会 / みす乃家南玉
鳴り物 / 翁家喜楽、翁家勝之助、鏡味仙一、鏡味仙三
口上 / 翁家和助 後見 / 宝家利二郎、鏡味正二郎
仙一、勝丸、正二郎、和助、仙三
かごまりの曲芸 / 鏡味仙三郎、みす乃家南玉
まず最初はおめでたく寿獅子舞からスタート。
板付きで獅子舞連中が登場し、国立演芸場を祓い清めていきます。
途中でひょっとこが登場し、おめでたい獅子を生け捕ろうとしますが、
逆に噛みつかれてしまうというストーリー展開。
最後は獅子の口から垂れ幕を出して終了。
寿獅子舞 / ひょっとこの踊り
獅子舞が終わると、続いて掛合い茶番『おかめさん』。
翁家和楽と鏡味仙三郎(おかめ役)が軽妙なリズムで掛合いをしていきます。
次に若手数名による五階茶碗の曲芸。
鏡味仙一、翁家勝丸、鏡味仙三が曲芸をし、宝家利二郎、鏡味正二郎が後ろから道具を出す後見、ひょっとこを演じた翁家和助が口上というメンバー。
普段は個人技の五階茶碗、この場では3人が息を合わせなければなりません。
大きなミスやタイミングのズレもなく、無事終了。
掛け合い茶番「おかめんさん」 / 曲芸「五階茶碗」
続いて最初のゲストコーナー。
女性漫才コンビのすず風にゃんこ金魚師匠です。
ものすごい陽気なテンションと、元気溢れる漫才に会場は爆笑の渦でした。
一気にお客様の雰囲気が暖まったようです。
ゲストコーナーの間にはさまってモダン曲芸のボンボンブラザース。
コミカルな動きと絶妙なコンビネーションで客席はさらに盛り上がりました。
モダン曲芸:ボンボンブラザース
もう一つのゲストコーナーは、芸能生活80年を迎えた三味線漫談の玉川スミ師匠。
粋な語りと都々逸が始まると、客席も楽屋も聞き入りました。
会場でお客様に頂いたアンケートを見ると
「スミ師匠の高座が素敵でした」
「数十年ぶりにスミさんの高座を拝見でき、涙が出る思いでした」
という声が多数ありました。
やはり大御所の芸は誰しもを納得させる凄さがあるのですね。
スミ師匠が終わって仲入り、休憩です。
ゲストコーナー:すず風にゃんこ金魚 / 玉川スミ