太神楽とは
太神楽(だいかぐら)は、古くから神社を祭る式楽、舞楽(ぶがく)より生じ、伊勢、尾張(熱田)、水戸などが代表的発祥地と伝えられています。
戦乱が収まり徳川家康が江戸幕府を開府すると、太神楽師達は各大名に付いて地方へ広がり、獅子舞で氏子の家々を御祓(おはらい)する風習が生まれました。
このように神様への奉納、氏子への祈祷などが主体の【神事芸能】としての太神楽でしたが、その後寄席の出現などに伴い【舞台芸能】へと変化をしていきます。
獅子舞の余興として演じていた曲芸は、娯楽を提供する【寄席芸能】へと発展していきました。
江戸時代に広まったこの太神楽曲芸は、明治・大正・昭和と時代と共に技芸を発展させて、平成の現在へと受け継がれている伝統芸能です。
太神楽は『舞』『曲芸』『話芸』『鳴り物』の四つの柱から成り立っています。
【舞】
獅子舞・恵比寿大黒舞など
【曲芸】
投げ物(撥・鞠・ナイフ・輪など)
立て物(傘・五階茶碗・皿など)
立て物(傘・五階茶碗・皿など)
【話芸】
掛け合い茶番(源三位頼政・祐兼参詣・五段目・鹿島の舞など)
【鳴り物】
下座音楽・祭囃子など
この様に太神楽は芸能の原点と云うべき要素を揃えており、時代に合わせた演出で観客の皆様に楽しんで頂いております。