曲芸一つ鞠

この芸は太神楽曲芸の最高難度の曲芸です。
鞠は曲芸道具の象徴的存在で、毎年川崎大師境内で行われる「まり塚まつり」も、やはり鞠をモチーフに名付けられています。

一通り覚えるのに三年、さらに熟達するにはここからもう数年を経なければなりません。
辛抱強さが特に要求されるので、出来るだけ若い頃に一通り仕上げるべきだとされています。

【鞠のあしらい】
  • ○指二本で留める
  • ○腕の先を転がす「二の腕返し」
  • ○額に乗せた鞠を左右の耳まで自在に通わす「小枕返し」
  • ○左右の手の甲から手の甲まで転がす「衣紋流し」
【鞠と鞠撥(2本)のあしらい】
  • ○綾に採りながら撥の先に鞠を乗せる「腰掛の鞠」
  • ○撥の先や肘などで鞠を突く「八方突き分け」
  • ○「吉岡剣法続飯(そくい)付け」
  • ○顔に立てた撥から撥へ鞠が移る「通いの鞠」ほか数種
【鞠と鞠撥(2本)とくわえ撥のあしらい】
  • ○くわえた撥の上に鞠を留める「天狗の鼻留め」
  • ○「鶯の谷渡り」
  • ○「鶴の餌拾い」ほか数種
一つ鞠