曲芸五階茶碗
立て物(バランス芸)の代表選手。
初期に覚える基本芸です。
初めに台になる部分(台茶碗)を顎に立て、その上に板や茶碗、化粧房を積み上げていきます。
続いてもう一本撥を付け足し上下二段。
ここから色々な手事(バリエーション)が始まります。
- ○親指の先に立てる「親指試し」
- ○くわえた撥の先へ止める「切っ先止め」
- ○くわえた撥の間に鞠を挟む「中継ぎの鞠」
- ○鞠を二つ挟む「相生比翼の鞠」
- ○くわえ撥と立てものの間に扇子を横に差し入れ、抜き放つ「抜き扇子(抜きせん・抜きおうぎとも呼ぶ)」
- ○さらに篠を継ぎ足し上下三段
- ○額に立てて上下に揺らす「纏振り」
- ○細い糸で空中へ吊り上げる「吊り糸の曲」
- ○糸を篠の根本に巻き、回転しながら移動する「糸渡り」
以上のような流れで行われます。
また、この五階茶碗は主に若手がやる芸でもあります。
※手事の種類は、一門あるいは演者により異なります。
